産業機器ソリューション導入事例
自動車用ヒーテッドウォッシャー
ウォッシャー液を温める『ヒーテッドウォッシャー』に
真空断熱容器を内蔵し、冬季の運転をサポート。

開発背景 – 冬季のフロントガラスの霜取りの課題
冬場に外気5℃以下になると、自動車フロントガラスに霜が付着し、その除去には時間がかかる等の課題がありました。
また、急いで霜を融かそうとお湯をフロントウィンドウにかけると再凍結の恐れがあります。
株式会社村上開明堂と共同開発した『ヒーテッドウォッシャー』は、このような霜取りの悩みを解決し、安全に運転を開始するまでの時間を大幅に短縮します。


課題に対するソリューション- 真空断熱容器によるウォッシャー液の保温
ウォッシャータンクとウォッシャーノズルの間に、真空断熱容器とヒーター構造を備えた装置『ヒーテッドウォッシャー』を設置。
この装置はウォッシャー液を一定の温度まで温め、設定した温度に達するとヒーター機能が自動的にオフになります。
また、使用した分のウォッシャー液はウォッシャータンクから随時供給され、走行中に再び加熱と保温が繰り返されます。
そのため、通常ウォッシャー作業で温かいウォッシャー液が放出され、霜を払拭します。(当社はその中の真空断熱容器を供給)


製品特長 – ヒーテッドウォッシャーによるメリット
『ヒーテッドウォッシャー』は、前日の走行時に温めたウォッシャー液を魔法瓶構造で保温することで、融霜に必要な温度を約12時間保つことが可能です。
保温されたウォッシャー液を使用するため、翌朝の運転開始時に、フロントウィンドウの霜を素早く取り除くことができます。
現在も国内自動車メーカーの純正アクセサリーとして搭載されており、信頼性と実績があります。
※霜除去までの時間は、天候や車両状態により異なります。
▼ヒーテッドウォッシャー使用イメージ


タイガーがソリューションを実現できた理由 – 車載製品開発の実績と技術力
過去に車載用製品を開発した実績から、そのノウハウを活かして、本製品のソリューションを実現することができました。
製品仕様
製品名称 | Heated Washer(ヒーテッドウォッシャー) |
---|---|
本体サイズ | 115.0mm×198.8mm×72.5mm |
重量※ | 400g±30g |
ウォッシャー液保温容量 | 250cc |
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