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【炊きたてのお作法】おいしいごはんを炊くためには、正しいお米の研ぎ方を。

どんなおかずにも合う白いごはんは、毎日の食卓になくてはならないものです。しかし、ごはんのおいしさは、炊き方に大きく影響されます。ごはんをおいしく炊くためには、正しくお米を研ぐことが大切な要因のひとつです。

そこで今回は、ごはんをよりおいしく炊くための、正しいお米の研ぎ方(の基本)について紹介します。

お米を研ぐ理由とは?

米研ぎとは、お米についた米ぬかを取り除くために行うものです。ごはんを炊く前には、「しっかりお米を研がなくてはならない。」そのように思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、それは間違った認識かもしれません。

昔は精米技術が低く、お米に多くの米ぬかが残っていたため、しっかりと研ぐ必要がありました。*1 一方、精米技術が向上した現代のお米は、米ぬかもほとんど取り除かれているので、お米の表面についた米ぬかやごみを洗い流す程度でよいとされています。*2

こんな研ぎ方していませんか?

以下で紹介するようなお米の研ぎ方をすると、ごはんがおいしく炊けない場合があるので注意しましょう。

水の中で長時間研ぐ

水の中で長時間研ぐとお米に米ぬかのにおいがついてしまったり、お米がやわらかくなったりします。水を入れたまま長時間米研ぎをしないで、水を切り、すばやく研ぎましょう。*3

ざるに入れて研ぐ

お米を一生懸命になって研ぐと、お米が割れてしまったり、お米に含まれている栄養分まで損なわれてしまいます。

お米をざるに入れて研ぐこともおすすめできません。ざるに入れて研ぐと、必要以上に米の表面が傷つき、米が割れたりでん粉が流れやすくなったりします。*4
最近のお米はぬかが少ないため、ある程度水が澄んでくるまでやさしくかき混ぜる程度で充分です。

温かい水で研ぐ

お米は冷たい水で研ぐのが基本です。約35度以上のお湯を使うとお米の温度が上がり、お米の吸水力が高まるため、研いでいるうちに米ぬかのにおいを吸収してしまいます。また、炊飯する前に中途半端にお米が温まるので、炊きムラがでる原因になります。

お米をおいしく炊くための正しい(基本の)研ぎ方

ここからは、おいしいごはんを炊くための正しいお米の研ぎ方を紹介します。

お米の研ぎ方【その1】
正しく計量する

お米をおいしく炊くには、まず、お米を正しく計量することが大切です。1合のお米は約150g、容量は約180mLなので*5、200mLの一般的な計量カップでは1合(1カップ)がぴったり計れません。そのため、お米専用の計量カップで計るか、デジタルスケールで約150g(1合)を計るのがおすすめです。

お米専用の計量カップで計る場合は、お米を計量カップいっぱいに入れ、計量カップから溢れた分のお米を菜箸などでならします。そうすることで、お米1合分をぴったり計ることができます。

お米の研ぎ方【その2】
すすぎは良質な水

お米を研ぐ際、最初に入れる水はできれば水道水ではなく、浄水や軟水のミネラルウォーターを使用しましょう。なぜなら、お米は乾燥しているので、最初に入れた水を一気に吸収し、ごはんの味に影響するからです。

お米が浸かるたっぷりの水を入れたら、2~3回やさしく手でくるくるとかき混ぜます。水と一緒にぬか臭さも吸収してしまうため、お米に入れた最初の水はかき混ぜたらすぐに捨てることがポイントです。

スピード感が重要なので、水に浸ける時間の目安は約10秒までとし、お米が水を吸い過ぎないようにしましょう。

お米の研ぎ方【その3】
洗米はやさしく

力を入れてお米を研ぐとお米が割れてしまい、炊いたときにごはんがベタつきやすくなるので、お米を研ぐときは、手を軽く握り、ボウルの中でやさしくかき混ぜるようにして研ぎましょう。

また、タイガーの炊飯器に搭載している内釜は内なべ洗米OKなので、洗米後にボウルからへ移し替える手間が省けとても便利です。

米研ぎはお米同士の摩擦を利用して行うものです。そのため、水を入れたままでの米研ぎは、ぬかや汚れが落ちにくくおすすめできません。また、水が透明になるまで研ぐと、お米の旨み成分や甘み、栄養分まで水に流れてしまうので、水を交換して研ぐのは2~3回程度が目安です。

お米の研ぎ方【その4】
良質な水で浸水させ、炊飯する

お米を研ぎ終えたら、お米の分量に合わせた水を入れます。炊飯時に使う水はごはんの味を左右するため、できれば浄水や軟水のミネラルウォーターを使用しましょう。*5

浸水時間を取るか否かは、土鍋で炊くか、炊飯器で炊くかによって異なります。一般的な土鍋の場合は季節や気温によって異なりますが、およそ1時間以上浸水させる必要があります。しかし、炊飯器の場合は浸水の工程がプログラムに含まれているため、浸水時間を別に取らずにそのまま炊飯することが可能です。タイガーの土鍋圧力IH炊飯器なら、内なべは本物の土鍋でありながら浸水の工程がプログラムされているので、洗米後すぐに炊飯することができます。

おいしいごはんを炊くには土鍋圧力IH炊飯器をおすすめ

ごはんをおいしく炊くためには、お米の研ぎ方がカギとなります。さらに、正しく研いだお米を土鍋で炊くと、お米の旨みと甘みを閉じ込めた一層おいしいごはんが楽しめるでしょう。

本物の土からできた「本土鍋」を使用した内なべと、最高温度約280度の高火力を実現したタイガーの土鍋圧力IH 炊飯器なら、浸水時間を別に取らずに土鍋で炊いたごはんが毎日手軽に食べられます。

※土鍋ご泡火炊きJPL-G100の釜底温度

しゃっきり・標準・もっちりから好みの粘り加減が選べる「炊きわけ」機能や、麦めしが おいしく炊ける「麦めし」専用メニューがあるのも嬉しいポイントです。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

【参考】

*1 米穀安定供給確保支援機構:米ネット|みんなの疑問・質問にお答えします お米Q&A |
  https://www.komenet.jp/faq/sc58.pdf

*2 農林水産省|特集1 米(4)|
  https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1601/spe1_04.html

*3 JA津南|おいしいご飯の炊き方|
   http://www.ja-tsunan.or.jp/agriculture/takikata/

*4 農林水産省|今日からできる!お米のおいしい食べ方|
  http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2011/spe1_04.html

*5 農林水産省|お米のおいしさがアップする炊き方と保存法|
  https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/wagohan/articles/2111/spe3_01.html