土鍋を知る

【土鍋辞典】第五話「遠赤土かまど」

毎回ひとつ、炊きたて50編集部が選んだ本土鍋にまつわる言葉や、タイガーが製造・販売している土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉にまつわる言葉を取り上げながら、”土鍋”にまつわるさまざまな豆知識をお届け。
今回は「遠赤土かまど」をご紹介します。

遠赤土かまど

【意味】

土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火ほうび炊き JPL-G100 などの本体内部の底に組み込まれている、かまどの土壁の役目をはたすタイガー独自の構造。

【例文】

「遠赤土かまど」があることで、本土鍋の高火力を最大限に活かすことができる。

【土鍋豆知識】
比べて納得。本土鍋のポテンシャルを引き出す遠赤土かまど。

タイガーでは、2006年よりフラッグシップ機種として内釜に本物の土鍋を採用した本土鍋を展開してきました。本土鍋は蓄熱性が高く高火力で炊きあげることができますが、その高火力であるがゆえ、本土鍋をうける本体側にダメージが発生し、炊飯時の温度を下げざるを得ませんでした。そんな本土鍋の高火力を最大限に生かすことができないかと考えて生まれたのが、「遠赤土かまど」です。
参考にしたのは、火をくべ、高火力で炊きあげるかまどの構造。かまどの場合、釜をうける部分は高火力に耐えうる土でできています。そこで、タイガーの炊飯器にも土かまどの原理を取り入れてはどうかという着想に至りました。素材は本土鍋と同じ三重県四日市市のばん古焼こやき。自然由来の素材なので特に成形には苦労し、着想から商品に搭載するまでに2年以上かかりました。

【味の違い】

おいしいごはんを炊くポイントは、いかにお米に熱を加え、甘みと粘りを引き出すか。本体底に組み込んだ「遠赤土かまど」が本土鍋にしっかり熱を伝えることで、本土鍋ならではの最高温度約280度※1の高火力を実現。通常の金属釜の釜底温度が約130度~150度くらいなのに対して、最高約280度という温度は、他社と比較しても圧倒的な高火力だといえます。

さらに「遠赤土かまど」には遠赤効果のある釉薬ゆうやくを施しており、従来品と比較して約4倍※2の遠赤効果による輻射ふくしゃ熱で、お米一粒ひと粒を芯まで加熱。甘みと旨みをじっくりと引き出します。

※1 JPL-G100 「白米」メニュー4合、炊きわけ「しゃっきり」、火かげん「強」炊飯時。内釜外側底面の温度(当社調べ)。
※2 JPL-G100と当社従来品JKT-M100(2020年製)の内釜の比較。釜底内側の温度 本土鍋約230度、金属鍋約110度(実際の炊飯時の温度を想定)の場合のピーク時の遠赤放射エネルギー量の比較。JPL-G100 397.6Wm-2 μm-1 JKT-M100 97.7Wm-2 μm-1(当社調べ)

かまどを参考にした高火力を実現する本土鍋で炊いたごはんのおいしさを、タイガーの炊飯器で手軽に味わってみてはいかがでしょうか。