タイガーファミリー

ティグ
5才のティグはサッカーに夢中な人気者。
おとうさんゆずりのユーモラスな性格。
ティグのまわりにはいつも笑いがあふれています。絵を描く事も大好き。
おとうさんと公園でボールを蹴ったり、おじいちゃんの大工仕事を手伝ったり、元気いっぱいの活動的な男の子ティグです。

ティーラ
ティグの2才上のお姉ちゃんティーラは面倒見がよく、いつも笑顔で誰にでも好かれる明るい女の子。クッキングと読書が趣味。
得意料理はカレー。学校の行き帰りにも本を手放さない読書好き。おかあさんとお夕飯の買物に出かけたり、おばあちゃんが育てた庭の花を食卓に飾ったり毎日大忙し。

おとうさん

おかあさん

おじいちゃん

おばあちゃん
作者のプロフィール

TOBY SHELTON トビー・シェルトン
1953年3月10目、オハイオ州クリーブランド生まれ。
ニューメキシコ州で少年時代を送り、難関といわれるカリフォルニア・インスティチュート・オブ・アートのアニメーション専攻科で学ぶ。
キャラクターデザイナ一、ディレクタ一、プロデューサーとして、数々の優れた作品を発表している。



ティグは5歳の男の子。お姉ちゃんのティーラは7歳。やんちゃだけれど、ちょっぴりドジで頼りないティグにとって、ティーラは頼れる大好きな存在。


男の子はこう育てるべき!という思いの強いおとうさん。ティグを強くて勇敢な男の子に育てるため、「がんばれ!」「負けるな!」と日々、叱ったり励ましたり。


いつでもやさしい、ティグの自慢のおかあさん。そんなおかあさんに寝る前、お話を聞かせてもらうのはティグの日課です。きれいなものやお気に入りを見つけたときも、まず見てもらうのはおかあさん。


若い頃、世界中を航海していたおじいちゃん。70才を過ぎた今でも何か思い立っては発明を試みたり、好奇心いっぱいで、怖いもの知らず!


落ち込んだときや不安になったとき、ティグはおばあちゃんの側にいきます。ちょっぴり不器用で自分のことをうまく伝えられないティグ。でも、不思議とおばあちゃんはティグのことをわかってくれます。


おとうさんにとって、ティーラは目の中に入れても痛くないほどかわいい存在。叱っても、ティーラが涙を見せると大慌てで逆に謝ってしまいます。だから、ティーラは叱られたって全然おとうさんが怖くありません。


一方おかあさんは、ティーラがいたずらをすればきっちり叱ります。そう、おとうさんには通用していたティーラの天使の笑顔は、おかあさんには通用しないのです。


ティーラはおじいちゃんのお話を聞くのが大好き!物知りで、好奇心旺盛なおじいちゃんと一緒にいると、いつものお部屋にいても違う世界にいるような、ワクワクとしたとてもすてきな気持ちになれます。


ティーラにとって、おばあちゃんは不思議な存在!旅の経験も1度だけ、外出することもほとんどないのに、ティーラにはおばあちゃんは何でもわかっているように見えます。それに、おばあちゃんの手にかかると、レシピがなくてもおいしいご馳走ができるし、お花や野菜もどんどん元気よく育っていきます。


出会いは、おとうさんが大学のフットボールの花形選手だった頃。試合で訪れた、母校の生徒会長をしていたおかあさんに一目惚れ!猛アタックすること数年。高校卒業後、ファッションデザイナーを目指し美術学校に通うおかあさんは、ついに降参。卒業とともにおとうさんと結婚をしました。


今でもおじいちゃんには口でもゲームでも腕相撲でも、何をやってもかなわないおとうさん(フットボールの花形選手だったのに!)。とっさの身のかわし方といい、時折見せる思いがけない跳躍力といい、普段のひょうひょうとした姿はカムフラージュに違いないと考えるおとうさん。


おとうさんには泣き虫で気弱で、成績もイマイチな少年時代がありました。


おかあさんは優等生タイプで、とても生真面目。妻として母として完璧主義になりすぎて心の余裕を失ってしまうときがあります。


おばあちゃんは家庭料理の名人。何気ない食材でも、おばあちゃんの手にかかると魔法のようにおいしい特別な料理になります。その秘訣を学ぶため、おかあさんは一緒にキッチンに立っては逐一メモをとりますが、なにせおばあちゃんは”台所の魔女”!不思議とその味を再現できません。


当時20歳。船乗りだったおじいちゃん。寄港したある港町でひとりの少女を見かけます。言葉も交わさず視線さえ合わない、出会いとも言えぬ出会い。しかし、おじいちゃんの心に少女の姿は深く刻まれます。