TECHNOLOGY

熱の技術で、
世界中に幸せの団らんを。

世界中に幸せな団らんを広めるための技術。それが、
タイガー魔法瓶の「熱を活かし、熱を操る」技術です。
1℃の熱を緻密にコントロールする技術を
駆使することで、あなたのライフスタイルを、
そして最先端の産業分野を新しく変えていきます。

真空断熱技術と熱コントロール技術。
この2つが、タイガー魔法瓶の
熱テクノロジー。

真空断熱技術は、
未来に向けて進化を続けています。

はじまりは、
壊れにくいという性能。

私たちが魔法瓶を開発したのは1923年。当時、ブリキが主流であった胴体ケースに亜鉛板を採用し、ケースと中瓶の間に緩衝材として段ボールを詰め、強度を高めていました。同年、関東大震災が起こり、他社の多くの魔法瓶がその衝撃で割れる中、納品していた100本の魔法瓶は一本も壊れずに残り、性能への評価を一気に高めました。

昭和天皇に
献上された魔法瓶。

1954年、天皇陛下(昭和天皇)に当社製品を献上する光栄に浴しました。この年、陛下が北海道に行幸されたとき、はじめてジャーをご覧になり、ことのほか関心をもたれたとの由で、宮内庁よりご用命がありました。私たちが献上したのは、市販用広口ガラスジャーを真鍮製のクロームメッキで特別に製造したものでした。また、1964年5月には、当時の皇太子殿下に携帯用魔法瓶2本を献上する光栄にも浴しました。

オリエント急行で
採用されたハンディポット

1980年頃、ヨーロッパを走行する長距離夜行列車であるオリエント急行の乗客用装備として、タイガー魔法瓶のハンディポット(ディンプルポット)が使用されていました。高い保温性能と割れづらい安全性が評価され日本製品として唯一の採用となりました。

オリンピックの
公式サプライヤーに。

1984年2月に開催された第14回冬季オリンピック・サラエボ大会(ユーゴスラア)。その2年前の1982年、タイガー魔法瓶の製品は保温性が高く、落としても割れず、特にアウトドア・スポーツなど携帯用に便利なことが高く評価され、公式サイプライヤー商品として採用されました。同大会では、選手をはじめ、大会役員、報道関係者が使用。日本の魔法瓶が公式サプライヤー商品となったのは、オリンピック史上初めてでした。

魔法瓶は、
ステンレス製へ進化。

1983年、日本人初のエベレスト無酸素登頂に、タイガー魔法瓶のダブルステンレスボトル、ランチジャー、カセットコンロ、圧力鍋が携⾏されました。無事登頂に成功した同隊から「ダブルステンレスボトルは、従来の魔法瓶と違って割れないということが何よりも信頼できた。また高地にアタックすればするほど、過酷な条件下において人間は固形物はもちろん、流動物も受けつけなくなる。そんなとき日本茶や湯が必要となるため、ダブルステンレスボトルは重宝した。8000m以上の高地においても温かいお湯が飲めたのは初めての経験である」との報告を受けました。

自動車用蓄熱システムに
真空断熱温水タンクを採用。

世界初となる自動車用エンジン冷却水の蓄熱システムをデンソー様と共同開発し、北米市場向けハイブリッドカー「トヨタ・プリウス」(2004年モデル)に搭載されました。このシステムは走行時の温かいエンジン冷却水を真空タンク内に蓄えておき、エンジン再始動時には真空タンク内の保温された冷却水をエンジンに効率よく供給することで、素早く最適温度に上昇させてエンジン特性を高めます。そして地球環境保護に向けたエミッション低下に貢献します。

宇宙からサンプルを地球へ。

2018年11月11日、国際宇宙ステーションISSから物資を運ぶ⼩型回収カプセルが地球に帰還。この⼩型回収カプセル内の真空二重断熱容器の開発を担当しました。貴重な宇宙実験サンプルを保冷状態で格納し、落下時の激突に耐え、地球へ無事届けるというミッションに挑戦。ISSで保冷剤と共に格納された試料は、5日と15時間にわたって4℃を保ちました。

(写真:JAXA/NASA提供)

(写真:JAXA/NASA提供)

宇宙への挑戦は第2フェーズへ。

2021年6月4日、再び宇宙へ。当社が開発に携わった「真空二重構造断熱・保温輸送容器」が搭載されたSpaceXの宇宙船「ドラゴン22号機」が打ち上げられました。次なるミッションは、ISSの日本実験棟「きぼう」への実験サンプル輸送、および地上へと回収すること。「長期間の温度維持」「サイズダウン」「再利用可能」という新たに設定された3つの性能要求をクリアすることが至上命題でした。

(写真:JAXA/NASA提供)

性能要求を上回る数値でクリア

熱コントロール技術は、
ライフスタイルを新しくしています。

ステンレスジャー、新幹線の
ビュッフェにデビュー。

1964年10月に開業した東海道新幹線。当時、新幹線は東京オリンピックとともに話題の中心でした。その特急ビュッフェ(軽食堂)にタイガー魔法瓶のステンレスジャーが30台採用されました。茶碗160杯分のご飯を保温する能力があり、旅行や出張などで利用する乗客に新幹線の中でも温かいご飯を提供していました。

今も続く「炊きたて」
ブランド誕生。

1970年、電気ジャー「炊きたて」を発売。翌年には電子ジャー第1号を発売し、「炊きたて」ブランドは発売以降50年以上経った今も炊飯器のブランドとして継続。熱コントロール技術と釜の素材の組み合わせにより性能を高めるとともに、その時代の暮らしにマッチするデザイン性にもこだわり、豊かな食生活を彩っています。

土鍋ご泡火炊き、
家電系アワードで4冠(※)達成。

土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-A100が、家電大賞2020-2021にて金賞を受賞。さらに「2020年家電批評 炊飯器部門ベストバイ1位」「GP AWARD2020 生活家電部門 毎日絶品ご飯賞」など、2020年度の家電系アワードで4冠を達成しました。「土鍋ご泡火炊き」は、土鍋だからこそ実現できる最高温度約280度の高火力と、土鍋の遠赤効果による輻射熱でお米をじっくりと炊きあげるとともに、土鍋の細かい泡でお米を包み込みます。「土鍋で炊きあげたごはんには甘みとハリがあり、まさに50周年の最高傑作な製品だけある」「家族が感動するおいしさのごはんが炊けた」といった評価をいただきました。

  • (※)
  • ・ GetNavi×家電 Watch「家電大賞2020-2021」炊飯器部門 金賞
  • ・ 晋遊舎「家電批評」 2020年度炊飯器部門ベストバイ 1位
  • ・ 徳間書店「GoodsPress」GP Award 2020 生活家電部門 毎日絶品ご飯賞
  • ・ 光文社「VERY」2021.2月号 みんなの買ってよかった家電大賞 食卓盛り上げ賞

TECHNOLOGY 01

熱を活かすテクノロジー

真空断熱技術

真空断熱技術をひと言で表すなら、
魔法のような断熱性能があること。

ガラス魔法瓶の開発から生まれた
保温保冷技術は、高度な真空断熱技術へ進化。
ステンレス製魔法瓶はもちろん、
宇宙産業をはじめ、
様々な産業の最先端分野で活かされています。

3つの「熱の移動」

断熱のしくみ

なぜ、熱は「真空」を移動しない?

熱を伝える空気の分子がほとんどゼロだから。

熱は、物質を構成する分子を通じて伝わります。これを熱伝導と言います。JISで定義された真空では微量の分子は存在しますが、熱伝導はほとんどゼロになります。

空気が存在しないので熱が移動しないから。

暖房時、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まります。これは、加熱された空気が浮いて熱を伝えるため。気体のない真空中では、この対流現象が起こりません。

でも、輻射熱は「真空」を移動。

そこで、熱を反射させて対応。

太陽の熱が地球に届くように、放射(輻射)は真空を通しても熱エネルギーは伝わります。そのため、魔法瓶では真空層に銀メッキや金属箔を挟み込み、熱放射を反射させて熱を内部に保つようにしています。

連続自動真空装置で完全密封。
宇宙に近い真空度を実現しています。

約500度、10-4Paの高真空炉内(連続真空装置)に多数の魔法瓶を入れ、真空排気を行いながら、ろう材を溶かして排気口を完全密封。真空ろう付け方式により、宇宙空間との境目にあたる地上高度約90〜250km相当の「高真空(10-3Pa)」を実現しています。

真空二重層の圧力が大気に近づくほど保温(性能)効力が落ちてきます。ステンレス製魔法瓶は、宇宙空間に近い「高真空(10-3Pa)」を実現。真空度が高く、優れた保温性能を発揮します。

TECHNOLOGY 02

熱を操るテクノロジー

熱コントロール技術

熱コントロール技術は、
おいしい食事を提供する技術。
電子ジャーの開発から生まれた
保温加熱の技術が、高度なテクロジーへ発展。
食材に応じた最適な加熱曲線を描くように、
加熱方式と熱を伝える素材を組み合わせ、
精密にプログラムされたソフトウェアで
熱をコントロールします。

理想の加熱曲線を描くように。

白米や玄米などの食材と釜の素材との組み合わせごとに実験し、膨大な量の熱変化のデータを蓄積。食材に合わせて最適な加熱が行えるようにプログラミングし、理想の加熱曲線でおいしい調理を実現します。

加熱方式と素材に合わせてプログラム。

加熱方式、そして熱を伝える素材。これらを最適に構成し、熱変化のデータに基づくプログラムを組み合わせ、おいしい食事を提供します。

OTHER TECHNOLOGY

産業分野でも、タイガー魔法瓶の
熱テクノロジーが活かされています。

医療

厳密な温度管理が求められる医療搬送を可能に。

内側の魔法瓶の環境温度を外側の魔法瓶でつくる
「魔法瓶構造の定温搬送容器」が医療搬送の可能性
を拓いています。

住宅

過酷環境下で検証する住宅用高断熱パネル。

過酷環境下でも長期間、性能が劣化しない
真空断熱パネルを開発しています。